当初計画に、「大規模災害の命をつなぐ救援ルートの確保、いわゆる道路啓開等の緊急的な対応などは、地域の実情を熟知した建設業の活動なくしては対応ができません。しかしながら、地域の建設業は厳しい経営環境に置かれているところです。」とあり、また、本文中に列挙されたデータ等からは、公共事業の予算削減、従事者の高齢化、事業所の体力低下、事業所数の激減など、年を重ねるにつれ建設業の弱体化は明白で、今後どうなっていくのか、という不安感、危機感が伝わってきます。

その後の計画においても、建設業がおかれた社会情勢は依然厳しいままであるにもかかわらず、建設業として苦労されながらも、業者自身が改善に向けて、できることから取り組んできた、というところが読み取れます。

令和6年3月末で「第三次三重県建設産業活性化プラン」が終わり、現在4度目の計画を検討されています。

建設業に直接従事されておられる方だけでなく、従事されている方とお仕事でかかわっておられる方も関心を持っていただければと思います。

計画で示されたグラフをご覧になるだけでも、地域の縁の下の力持ち的存在である「建設業」が今どんな状況にあるのか、結構リアルに伝わってきます。